今月半ばから、大学院の授業のひとつである国際関係学がはじまって、英語の授業も大詰めでプレゼンテーションやらディスカッションやらエッセイやらで、ずいぶんと睡眠時間を削った2週間でした…。
国際関係学(International Relationships)の3時間の授業についていくには、大量の英語の読み物をこなす必要があって、基本のセオリーを叩き込んでから実際に世の中で起こっている事柄に当てはめていくのはなかなか難しい。。先生の早口の英語どうこうよりも、そんなことでつまずいてますが、それでもいろんな国籍のクラスメートからそれぞれの国事情を聞くのはとても興味深いです。
先日、その授業でTangerines というエストニアとジョージア(グルジア)の共同製作映画をみました。( 参照:http://eufilmdays.jp/film/tangerines/ )
1990年代、コーカサス地域にあるアブハシアという地域での紛争中の出来事をモチーフに作られた映画。
このアブハシア、調べてみるとアブハシア共和国という名でグルジアからの独立を宣言していて、ロシアはそれを承認しているものの、世界の多くの国々からは未承認の国。
こんな国の名前、聞いたこともなかった。
この地域は民族も文化も多様で、知らなかったのがちょっと損な気分。
映画は、そんなアブハシアでオレンジの栽培をしているエストニア人の老人が、領土争いの最前線にいるグルジア人とチェチェン人の負傷兵を家で看病するところからはじまります。国同士の平和構築は難しくても、一人の人間として対話をすることで憎しみは慈しみに変わっていくのかな、と感じた映画でした。
授業のセオリーを生かしてもっと論理的に読み解きたいところですが、とりあえずバケーションにいってきます♬