2016年1月19日火曜日

Who you are is how you teach.

一ヶ月の休暇が終わり、南米旅行から帰ってきて、さっそく次の日から授業が始まりました。
ハプニング続出の南米旅行で疲れ果ててはいたものの、それ以上に世界各国から戻ってきたクラスメイトに会うのがたのしみでたのしみで。
そして学校に着いたらハグとキスの嵐で、みんなの思い思いの休暇話に花が咲いたのでした。

そんな中ではじまった今年最初の授業はHuman Rights Education.
平和教育コースのなかでも、わたしがたのしみにしていた授業のひとつでもあります。この授業はとても活発で、アクティビティで学生を巻き込むし、惹きつけられる授業ってこういうのなんだなーとしみじみ思う。
イスラエル人の教授の話はとても興味深いし、私の知らない世界がたくさんある。
そして今の授業は、教育コースだけでなく平和学やメディア学専攻の学生もいるので、ますます多様性が増していろんな視点からの「人権教育」を垣間見られるのもおもしろい。

”人権教育”と言ってもいろんなものが溢れていて、目移りしてしまうけれど、今回のコースでは主に子どもに対する人権教育が議論の中心。
だから最終課題もちょっとユニークで、人権教育の教材になるような絵本を作ること。
金曜日にはその最終課題へ向けて、ブレインストーミングも兼ねたプレゼンがありました。

それぞれにとっての人権の課題や、人権問題に取り組んでいるヒーロー/ヒロインについての発表はハッとさせられることも多かった。
世の中には本当にたくさんの、凄腕のアクティビストたちがいるもんです。


そして何より、教授が人権について話したり、人権教材の絵本を持って帰れないような国があることを指摘していて、改めてこうやって何の制約や恐怖もなく、私たちの権利について自由に話すことができるのは普通のことじゃないんだ、ってかんじた。
特にそんな国が、隣に座るクラスメイトの出身国だったりするから。

おかしいことを「おかしい」と言えること。
性別、年齢、人種、国籍、その他いろんな違いによって、弾圧されないということ。
日本だって女のくせに、とか年下のくせに、とかが理由になって「出る杭打たれる」状況は多々あるわけで。
そんな世界が終わるのはいつになることやら。



でも絵本はとてもいいと思うのです。
内容だけでなく、聴く姿勢を身につけられるし、読み聞かせは特に、大人と子どもの信頼関係が築けるから。
"Who you are is how you teach."と教授が言っていたように、自分の存在それ自体がどう教えるのかってことに直結する。責任重大!

ということで、どんな絵本ができるのか、たのしみ。