2015年6月5日金曜日

ルソン島北部の旅

久々に1週間の休みなのでどこかいかなきゃ!ということで、ルソン島北部へ行ってきました。
休暇の直前まで課題と授業に追いつめられていたため、ほとんど何も調べること無くはじめた今回の旅。バスターミナルさえよくわからないまま出かけたので、結果的にタクシーを乗り継いで3つもバスターミナルを回ってしまった(笑)
そんな始まりだったものの、無事に夜行バスに乗れてマニラから約10時間の小さな町、バナウェに着きました。
小さい町にもかかわらずたくさんの観光客がいる理由は、世界遺産のライステラスこと棚田があるから。
道ばたで話しかけられたトライシクルのお兄さんをガイドにして、世界遺産のポイントまで連れて行ってもらいました。
道中も壮大な景色にほれぼれ、というかもうすでに棚田の景色がはじまってました。



なかなか写真では伝わらないけれども、ただただ圧巻。
ウガンダでの2年間、さんざん米に関わることをしていたので、この棚田を手入れして維持し続けることがどれほど手間がかかるのか容易に想像できる。
そして世界遺産のメインポイント。



世界遺産の場所はやっぱり迫力がちがうけれど、どの棚田も先祖代々受け継いで守り続けているのはすごいことだし、ここのお米のほとんどが地産地消ということを聞いてまた感嘆したのでした。

そしてこの地域に暮らす先住民族イフガオのおばあちゃんたちにも遭遇。


鮮やかな民族衣装がとってもすてき。
別のおじいちゃんはなんと自称114歳でした。とにかく長生きなんでしょう。
ワキワキー!っていうあいさつがかわいかった!
天候にも良い出会いにも恵まれてなにより。


今回の旅の主な目的はここバナウェで、本来はここに宿泊する予定だったけれども、バナウェに着いてから予約した宿がサガダというバナウェから3時間の町にあることが判明(笑)
というわけで早めに観光を切り上げて、サガダへ移動。

サガダはhanging coffinという棺桶を崖に吊るすという、なんとも不思議な文化が残るところ。そして町にいくつかある洞窟もまた見所のひとつ。
といっても小さい町だしね、それほど期待していなくて…
そもそも完全なわたしのミスで、全くもって予定外の町への滞在だったわけで。
しかしこれが、なんとも素敵なところでした!

というのも、この地域に入ったアメリカのミッショナリーが地域活性化のための技術を提供したらしく、観光産業がものすごく充実していて、しかもクオリティーが高い。
とくにお土産はジャムやスナックとか食料品もあるし、Tシャツのデザインもなかなかかっこよくて、とりわけ気に入ったのが伝統的な布を使ったバッグやポーチなど。


デザインもさることながら、チャックとか縫い目もしっかりしていて、日本にも輸出できるんじゃないかという高品質。
全部ほしくなるほど、大興奮なのでした。
マニラでは売っていないとのことなので、ミスとはいえサガダに立ち寄れて本当によかった!

そして見所のひとつ、hanging coffinもとても興味深かった。

いまでもこの伝統は続いているらしく、ガイドしてくれたお兄さんは死んだらこうやって埋葬してほしいとのことでした。
そしてこの伝統はインドネシアと中国にもあるらしくて、場所がちがっても人間同じことを考えたりするんだね。

サガダの次は途中の街、バギオで途中下車。
フィリピンの軽井沢と呼ばれるだけあって、標高1300mくらいの街は涼しくてすごく居心地がよかった♬
ここでは博物館で先住民の暮らしを学び、美術館ではフィリピンの現代アートに触れて、駆け足ながらも充実した散策でした。

というわけでバケーションも終わり、来週から本格的に大学院生です。
新しいメンバーとも合流して、超多忙スケジュールを手渡され、あたふたしつつも学生生活楽しみます〜