いまのコースはEducation for Sustainabilityで、国連の地球憲章をはじめ、持続可能な発展のためにどのような学びが必要なのか、を議論しています。
そしてきょうは、首都サンホセ郊外にある学校を訪ねてきました。
なかなかないフィールドトリップだったのでとてもワクワク!
今日は主に小学校で毎週金曜日にやっている環境プロジェクトを見学させてもらいました。
プロジェクトは校舎周りの清掃からコンポスト作り、水問題やエコロジカルフットプリントなど10個くらいあって、子どもたち自身がやりたいプロジェクトを選んで、一年間継続的に取り組みます。そして私が良いなーと思ったのが縦割りで1年生も6年生も様々な学年の子どもたちが一緒になって学んでいるところ。子どもたち同士で助け合ったり学びあったりしていて、とても刺激的だろうなぁと。低学年にとっては身近にお姉さん/お兄さんみたいな存在がいるのは心強いし、高学年にとっては同学年とは違うニーズのケアを学ぶいい機会だろうなぁ。そしてこのプロジェクトに関しては、担当教科や担当学年に関わらず先生たちも関わっていて、きっと子どもたちの新しい一面を見れるし、先生自身も学び多き時間なんだろうなぁと思ったり。
子どもの内面から出てくる興味や学びをとても大切にしている学校で、先生たちの目が子ども一人一人にちゃんと行き届いているし、先生の愛情とか思いやる気持ちがしっかりと子どもにキャッチされているなと感じました。こういう類の関係性を作るのは簡単じゃないからこそ、こうやって自然体でできる人を私はすごく尊敬する。
それからこの学校では、障害のある子もない子も一緒に勉強する。
わたしたちが見学しているとき、男の子が一人、案内してくれていた先生のところこそっと来てすぐ行っちゃったんだけど、彼が箱をリサイクルして作った貯金箱を持ってきてくれたのでした。
あの子、実はアスペルガーなんだけどね〜とさらっと先生は言って、貯金箱よくできている!と褒めて、遠くからチラッとこちらを見ていた男の子にもちろん気づいて、微笑んでいたのでした。
そして先生同士のコミュニケーションがとても活発で、きっとそれがこの学校の温かくて開放的な雰囲気を作る上で大きく貢献していると思う。子どもと先生だけでなく、先生同士もまた、お互いに一人の人間として、対等な立場で関係を築けているのは素晴らしい。
あと、日本との比較を考えると、いろいろポイントはあるんだけれど、教室の違いがやっぱり興味深い。この学校は他コスタリカの公立学校とは違うだろうけれど、各教室にトイレと、なんと電子レンジが一個ずつありました(笑)日本だと考えられないな〜、ん?でもなんで?って思って、それってやっぱり給食のおかげで必要ないんだよね。
栄養指導もしているとのことだったけれど、ジャンクフードが巷にあふれるコスタリカの環境では食育は前途多難そうだな〜と感じました...そういう意味では、地産地消を心がけたりオーガニックにも気を使う日本の学校給食システムはすごいし、家庭科とかで実際に自分で包丁を持って作る体験ができるのもなかなかすぐれているだろうな。
海外に出て体を壊すこともあったからこそ、what you eat is who you are (食べてるものが自分自身)という言葉が身にしみてわかるようになったし、だからこそ小さい頃からそういう価値観に触れることってとても大切だと思う。
きっと食育も実行できればこの学校はますます良くなるだろうな〜なんて思いつつ、こんなところで先生になりたい!と胸膨らむ1日なのでした。